「ブギーボード」って商品名を耳にしたことありますか?
ブギーボードは「電子メモパット」のことでノートやおえかき帳などのような紙媒体のかわりにメモのような感覚でつかえる電子デバイスのことです。
このブギーボードのすごいところは、記入した内容を表示させるだけならバッテリーを消費しないというところです。
数万回のレベルで書いたり消したりをくり返せます。
わかりやすく書くと「数万回単位で使える便利なメモ帳やおえかき帳」って考えてもらえれば良いと思います。
ブギーボードが発売されてからかなり時間が経ったこともあり、現在では中華製の価格が安い機種が数多くでていますがAmazonのレビューワーの反応を見る限り書き心地については値段相応といった感じで差があるようです。
今回は電子メモパット本家のキングジム製ブギーボードについて各機種の機能を比較してみました。
また実際に購入して使ってみましたので感想や不満な点についても記載します。
目次
ブギーボードの用途
実際に使われているシーンとしては以下のような場面です。
- メモ用紙や付箋として
- 個人情報等の一時的な記入目的として
- ToDOリストなど毎日のタスク管理に
- 打合せメモや商談などに
- 聴覚障がい者との筆談に
- 家庭内のメモ、連絡用に
- 子どものお絵かきに
- 計算問題や漢字などの学習用に
- スポーツのフォーメーション、スコア記録などに
いろんな利用用途がありますね。
書いたものを瞬時に消すことができるという特性から記録に残せないまたは残さなくてよい一時的なメモとして使うときに活躍の場があります。
ビジネスであれば電話の横においてメモとして利用したり会議室に持っていて記録として使うと良いですね!
プライベートであれば家族同士の伝言板として利用したり、子どものお絵かきや学習などさまざまなシーンで利用できます。
わが家では、小学生の娘の算数を教えるときに筆算を書いたり面積の図を書いたりしますが、ノートやメモ帳を買ってたらいつのまにか下の娘のらくがきノート化してたりして質問のたびに書くものを探すのが面倒でした。
「必要な時にささっと書いて、不要になったらすぐ消せるようなホワイトボードや黒板みたいなもの」ということで探していたところ、このブギーボードにたどり着きました。
ブギーボードの性能・機能比較
キングジムからは現在、8種類のブギーボードが発売されています。
各機種の特徴を以下にまとめてみました。
BB-11
発売されたばかりの最新機種です。半透明液晶により下に図面などを敷いて上から書くことで捕捉メモを記入するといった使い方ができます。
また電池はボタン型電池で交換が可能です。イレースロックの機能で消去をロックしたり部分消しができます。
重さは273g、画面サイズは13.8インチ、薄さ5mmです。
BB-10
外側にグリップがついており持ちやすい形状になっており、横持して書くようなスタイルの場合に適しています。
電池はボタン型電池で交換可能です。重さ360g、画面サイズは10.2インチ、薄さ13mmです。
赤、黄色、青の3色のモデルがあります。
BB-1GX
一番ベーシックなシンプルモデルです。わたしはこの機種を使っています。
電池は交換不可です。
重さは110g、画面サイズは8.5インチ、薄さ3.2mmです。
黒、青、ピンクの3色のモデルがあります。
BB-1RK
リラックマのフレームモデルです。基本的な性能はBB-1GXと同じ内容ですが、マグネットシートが付属しており本体に貼り付ければ冷蔵庫などに貼り付けておくことができます。
重さは110g、画面サイズは8.5インチ、薄さ3.2mmです。
BB-9
単6アルカリ電池搭載の大画面モデルです。電池交換可能でイレースロック機能を搭載しています。
重さは220g、画面の大きさは10.5インチ、薄さは5.7mmです。
BB-5
コンパクトサイズで片手で持つことができます。これまでのモデルの中で、最小サイズ・最軽量の製品です。
デザインもポップでかわいい形状をしており、赤、青、黒の3色のモデルがあります。
電池交換は不可です。
重さは54.5g、画面の大きさは4.5インチ、薄さは3mmです。
BB-7N
ベーシックモデル「BB-1GX」を進化したスタイリッシュモデルです。
ボタン電池を内蔵しており、電池交換が可能、液晶のコントラスト比がベーシックモデルに比べて50%アップ。
裏面にマグネットを内蔵し、冷蔵庫などに貼り付け可能。
黒、青、ピンクの3色のモデルがあります。
重さは110g、画面の大きさは8.5インチ、薄さは4.4mmです。
BB-1N
カラーバリエーションが豊富なシンプルモデルです。
マグネットシートを付属しており、貼り付けることで冷蔵庫などに取り付けできます。
カラーバリエーションは、ピンク、赤、緑、水色、白、黒の6色のモデルがあります。
電池は交換不可です。
重さは110g、画面の大きさは8.5インチ、薄さは3.2mmです。
それぞれの特徴を表にまとめてみました。
※価格は2018/9/16時点のAmazon.co.jpでの販売価格
画面の大きさや重さ、カラーバリエーションや電池交換の有無など機種によっていろいろな特徴があることがわかります。
本サイトでオススメする機種としては、一番スタンダードなモデルである「BB-1GX」です。
5,000円を超える機種になると、Amazon Fire7タブレットが買えてしまいます。
Amazon Fire7もお絵かきアプリを入れればスタイラスを使ってメモや絵を描くことができますし、部分消しや書いた内容の保存などを行えます。
5,000円以上を出して電子メモパットを買うのであれば、Fire7やFire8を買うことを一緒に検討したほうが良いでしょう。
もちろん充電を必要とせず、手軽に持ち運びができるという点では電子メモ書きに特化しているブギーボードに軍配があがりますので、どのくらいメモ書きを利用するかというところもポイントになるかと思います。
また、小さなお子さんをお持ちの方で旅行などの移動や外食のときのために「BB-5」をカバンに入れておくと便利です。
約2,000円ぐらいで買うことができますし、重さも54.5gと軽く非常にコンパクトなサイズですのでカバンのスペースをとりません。
先に食事がおわったお子さんには、お絵かきをしていてもらうことでゆっくり食事をとることができますよ。
気分転換がむずかしい飛行機の移動の際も効果があります。
電池交換できないのはどうなの?
機種によっては電池交換ができないものもありますが、約5万回の書き換えに対応しています。
カタログ上は1日10回の書き換えで13年以上持つ計算です。
また、一番ベーシックなモデルである「BB-1GX」は実売価格が2,700円ぐらいです。
3年も使えば確実に元が取れると思いますのでそこまで電池交換にこだわる必要はないと言えるでしょう。
実際にブギーボード BB-1GXを使ってみた
実際にブギーボードのベーシックモデル「BB-1GX」を使ってみましたのでその感想をまとめておこうと思います。
まずビックリしたのが本体の軽さと薄さです。
サイズは8.5インチ、薄さは3.2mmとかなり携帯性に優れています。
これだったら毎日カバンにいれておいてもいいかも。
おもしろいのが電源スイッチという概念がないという点です。
書いた内容を表示しているだけの状態であればとくにバッテリーを消費しませんので、電源スイッチの必要がないということでしょうか。
スタイラスを走らせれば、そのまま書くことができます。
筆圧によって線の太さは自由に調節できますし、軽く走らせるだけで書くことができますので思った以上に使い勝手が良いです。
書いた内容は、ボタンを押すだけで瞬時に消去されます。
何か記録が必要な場合は、写メを取るといったことで対応するのが良いですね!
実際に書いて消してみた動画をアップロードしてみました。
また、公式のキングジムからも説明動画がアップされています。
内蔵電池で約5万回の書き換えができるそうなので、すくなくとも数年は使うことができそうです。
キングジムのブギーボード「BB-1GX」の不満な点
良いことばっかり書いてもしかたがないので、実際に使ってみて不満に思ったことも書いていきます。
- 内蔵電池の交換ができない
- 一部分だけ消すことができない
この機種は内蔵電池は交換することができません。
ただし約5万回ぐらいは書き換えができますので、かなりの期間使うことができますが、電池がなくなれば本体を買い替えることになります。
購入価格は2,700円とかなので十分に元は取れると思いますが日本人なんでなんとなく「もったいない」と感じてしまいますね。
また、筆算の書き間違いとか、下の娘に絵をかいてあげるときは「部分消しができればなぁ」と思うことはたまにあります。
といっても電池交換可能な機種は、それなりの値段設定です。
さっきも書きましたが、Amazon Fire7が買える値段まで出して手に入れる気にはとてもなれないので、このあたりは使い方でなんとでもなると思っています。
まとめ
最後まとめです。
ブギーボードは、シンプルに「ちょっと書いて不要になったら消して」といったシーンで活躍できるアイテムです。
娘の通っている学習塾では、先生が愛用していて生徒の学習指導に使っているそうです。
たしかに生徒からいろんな質問が飛んできたとき、すぐに横に行って説明して理解出来たらすぐ消すことができるのでピッタリな利用方法ですね。
筆談など耳の不自由なお年寄りとの対話や、わが家のように漢字や算数等の学習など幅広い用途で活躍できます。
価格もお手頃ですので興味がある方は、ぜひお試しくださいね!!
余談
電子的なものじゃなくて、もっとアナログ的なアイテムを探しているという方には「ヌーボード」という選択もあります。
こちらは、ノートの形になった持ち歩けるホワイトボードです。