360度カメラ|Richo THETAの違い|どの機種が良いか比較

THETA SC

最近、SNSを利用していると360度カメラで撮影した映像を目にすることが増えてきました。

特に紅葉や桜の時期など、周囲の景色を360度カメラで撮影された映像で見ると臨場感があって気持ちがリフレッシュされます。

どんなものなのかというと、こんな感じの映像です。

・THETA m15で撮影した静止画像

Baby and mother in Meguro Tokyo – Spherical Image – RICOH THETA

この360度カメラ、Richoの「THETA」(シータ)が良く使われているようです。

ただこのTHETA、いろんな機種が販売されていますが、見た目はほとんど変わらないのでどんな違いがあるのかがイマイチよくわかりません。

そこで今回、THETAを購入するに当りそれぞれの機種別での違いを整理してみました。

また、参考で機種別に撮影された360度映像も掲載していますのでよかったら参考にしてみてください。

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360度カメラとは

その名の通り、1回の撮影で360度全方位の撮影が行えるカメラのことです。

仕組みは、2つの超広角レンズ(魚眼レンズ)で撮影した2枚の180度方位の画像をつなぎ合わせて1枚の360度による映像とします。
360度カメラの仕組み

引用元:richo theta360

Richo THETAとは

2013年からRicho社が販売している360度カメラです。

現在、すでに5世代目が発売されており少しずつ画質や機能が進化してきました。

360度カメラの仕組みの通り、二つのレンズが前後に配置された独特の形状をしています。
360度カメラの仕組み

引用元:Amazon.co.jp

360度カメラで撮影した映像を見るために、これまでは専用のアプリが必要でしたが、現在はRicho THETAで撮影した映像をFacebookやLINEに直接投稿すれば、自動的に360度映像が表示されるため気軽にシェアできるようになりました。

また、WordPressにもプラグインが登場しておりブログなどに直接貼り付けられるようになったことで利用者が増えています。

引用元:richo theta360

Richo THETAの基本的な使い方

使い方は普通のカメラと同じように簡単で、モード(動画・静止画)を選んでシャッターを押すだけです。

一回の撮影で全方位の映像が記録されます。

360度カメラの仕組み

引用元:Amazon.co.jp

THETAは、自身がWi-Fi機能を持っておりスマートフォンと通信することができます。

このため撮影した映像の確認や、設定はWi-Fi機能を通じてスマートフォンのアプリ側で行います。
360度カメラの仕組み

引用元:richo theta360

Richo THETAの楽しみ方

THETAは旅行やイベント、成長の記録などさまざまな用途で活躍します。

THETAはこんな時に活躍
  • 旅行先の景色・風景の記録
  • お子さんの成長記録
  • 結婚式やパーティイベントの記録
  • 建築、不動産情報の広告用
  • 店内写真の案内用
  • スポーツ映像の記録

例えば桜の時期や紅葉の季節などでの自然の様子を全方位で記録したり、登山での山頂の様子、ディズニーランドでの家族全員の様子などを全方位での静止画や動画で記録することができますので臨場感たっぷりに楽しめます。

撮影した映像は、FacebookやLINEなどでのシェアはもちろんYotubeへの投稿が可能です。

また、自宅のTVやタブレット、スマートフォンなどでいつでも見ることもできますし、ブログなどの記事に利用することもできます。

更にVRビューワーを使えば、撮影した静止画や動画を自宅に居ながらその場に行ったかのような体験が楽しめます。

Richo THETAの機種別の違い

現在、Richoの公式ページで販売中のTHETAは以下の4機種です。
左から発売順に並べています。

型番 RICOH THETA m15 RICOH THETA S RICOH THETA SC RICOH THETA V
商品画像
定価(公式) 19,800円 29,800円 24,300円 56,700円
実売価格
(Amazon調べ)
17,301円 28,180円 21,870円 44,070円
発売日 2014年11月14日 2015年10月23日 2016年10月28日 2017年9月15日
画素数 推定640万画素(×2) 約1200万画素(×2)

値段や画素数が違いますが、これだけでは価格差がなぜこんなにあるのかよくわかりませんよね。

ということで、製品別にどのような違いがあるのか、特徴や実際に撮影された360度写真を見ていきましょう。

RICOH THETA m15

2014年に発売された2代目THETAです。

ホワイト、ピンク、イエロー、ブルーとカラーバリエーションが豊富です。
Amazonでの実売は、17,000円台と非常に魅力的な価格ですが以下の点が他の機種に比べて劣ります。

THETA m15の残念な点
  • 画素数が推定640万画素と低い
  • 露出やシャッタースピードをマニュアル調整できない
  • 搭載メモリーが4GBと他と比較して少ない

他の機種は1000万画素以上の有効画素数を持ち、マニュアルで露出やシャッタースピードを調整できます。
夜間での撮影やスポーツなど動きのある撮影をする際には欲しくなる機能でしょう。

画素数も低いことから他の機種に比べてそこまで撮影枚数の差は出ていませんが内蔵メモリーが少ないのが気になります。

公式に掲載されている「RICOH THETA m15」の撮影映像です。

Picnic in Hikarigaoka park Tokyo – Spherical Image – RICOH THETA

いろいろ書きましたが映像を見る限り、日中であればかなり綺麗に撮影できることがわかります。

・主要性能

有効画素数 推定640万画素(×2)
メモリー 約4GB
露出 オート
シャッタースピード オート
動画記録時間(1回当たり) 約5分
実売価格 17,301円

RICOH THETA S

2015年に発売された3代目THETAです。

画素数が2代目から大きく増えて、1200万画素になりました。

またメモリー容量も画素数の増加に合わせて8GBにアップしています。

2代目の欠点であった露出やシャッタースピードもマニュアルで自由に調整できるようになり、ほぼ欠点が無くなっています。

気が付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、翌年に発売された4代目のTHETA SCよりも定価の設定が高いのには理由があります。

「RICOH THETA S」はライブストリーミング機能を搭載しており、Youtubeなどにライブ映像をそのまま投稿することができます。

またライブストリーミングに対応することから、1回の撮影動画を最長で25分(1ファイル4GBサイズまで)撮影でき、Micro HDMIポートを搭載しています。

公式に掲載されている「RICOH THETA S/SC」の撮影映像です。
THETA S/SCはカメラ性能が同じためこちらで両機種ともご確認ください。

Denver Suburbs in United States – Spherical Image – RICOH THETA

・主要性能

有効画素数 1200万画素(×2)
メモリー 約8GB
露出 プログラムAE
シャッター速度優先AE
ISO感度優先AE
マニュアル露出
シャッタースピード オート、マニュアル
動画記録時間(1回当たり) 約25分(1ファイル4GBまで)
実売価格 28,180円

RICOH THETA SC

2016年に発売された4代目THETAです。

基本的には、3代目THETAからライブストリーミング機能を取り除いた廉価版タイプです。
1回の動画撮影は5分間まで。Micro HDMIポートは無くなっています。
ホワイト、ピンク、イエロー、ブルーとカラーバリエーションが豊富です。

また、細かい点で言えば若干、シャッタースピードがTHETA Sよりも性能アップして高速になっています。

撮影映像については「THETA S」と同じ性能ですので上記をご覧ください。

・主要性能

有効画素数 1200万画素(×2)
メモリー 約8GB
露出 プログラムAE
シャッター速度優先AE
ISO感度優先AE
マニュアル露出
シャッタースピード オート、マニュアル
動画記録時間(1回当たり) 約5分
実売価格 21,870円

後継機種が出たことでかなり実売価格が下がってきており、今がお買い得の商品です。

RICOH THETA V

2017年に発売された5代目THETAです。

ライブストリーミング機能が再び搭載され、ライブ映像を配信できるようになりました。
また大きな変更点として4K動画に対応し、マイク機能も4CHと全方位からの音声を拾えるように変わっています。

スペック上からは分かりにくい点として、「リモート再生」という機能が搭載されています。
これは、Amazn Fire TV Stick(2017年版)などのMiracastレシーバー対応機器を使うことでTHETA Vからの映像をリモートでテレビに映し出すことができます。

THETAをFire TVのリモコンのように操って視点をぐりぐりと動かせますのでみんなで見る際に非常に便利な機能です。

4K撮影に関連して、搭載メモリーも約19GBまでアップしました。
静止画であれば約4800枚、動画であれば4K映像で約40分も記録できます。

公式に掲載されている「RICOH THETA V」の撮影映像です。

Hawaii 2 – Spherical Image – RICOH THETA

・主要性能

有効画素数 1200万画素(×2)
メモリー 約19GB
露出 プログラムAE
シャッター速度優先AE
ISO感度優先AE
マニュアル露出
シャッタースピード オート、マニュアル
動画記録時間(1回当たり) 約25分
実売価格 44,070円

どのTHETAを買えばいいのか

現在販売中の4機種について見ていきましたが、どの機種を買えばいいのでしょうか。

静止画重視ならRICOH THETA SC

コストと性能の兼ね合いになりますが、静止画重視であれば、当サイトでオススメするのは、ひとつ前の型落ちである「RICOH THETA SC」です。

実売価格で見ると以下の通り大きな差があります。

  • RICHO THETA V:44,070円
  • RICOH THETA SC:21,870円

最新機種はリモート再生や4K動画など魅力的な機能も多いですが、タブレットやスマートフォンを利用すればTVなどへのリモート再生は可能です。

4K動画が必要かどうかは個人差がありますが、静止画についてはISO感度等で若干の違いぐらいでそこまでの差がありません。
性能差以上に半分の値段で買えてしまうのが大変魅力的だと思います。

動画重視ならRICOH THETA V

動画重視ならば絶対的に最新機種である「THETA V」がおすすめです。

これはTHETA Vで撮影された4Kの360度動画がYoutubeにアップロードされたものです。
※スマートフォンの場合、▶ではなく、上の「Richo THETA V 4K 360°」の文字をタップしてください。

360度、動画映像の視点を自由に動かすことができます。
凄い臨場感ですよね。

もちろん、「RICOH THETA SC」も360度動画を撮影できますが、その1本の長さは5分間です。

例えば運動会や発表会、スポーツ大会などで撮影する場合、5分間では短すぎますよね。

動画を中心にお考えの方は、必ずTHETA Vを選択しましょう。

RICHO THETAのスペック詳細比較

THETAシリーズの性能を表にまとめてみました。

それぞれの性能差を比較したいという方は参考にしてみてください。

項目 RICOH THETA m15 RICOH THETA S RICOH THETA SC RICOH THETA V
定価(オンラインストア) 19,800円 29,800円 24,300円 56,700円
実売価格(Amazon) 17,301円 28,180円 21,870円 44,070円
発売日 2014年11月14日 2015年10月23日 2016年10月28日 2017年9月15日
撮影距離 約10cm~∞
静止画撮影モード オート
シャッター優先
ISO優先
オート
シャッター優先
ISO優先
マニュアル
露出制御モード オート プログラムAE
シャッター速度優先AE
ISO感度優先AE
マニュアル露出
シャッタースピードマニュアル調整 ×
ISO感度 静止画 ISO100~1600 ISO64~3200
動画 ISO100~400 ISO100~1600 ISO64~6400
記録媒体(内臓) 約4GB 約8GB 約19GB
静止画解像度 未公開 L:5376×2688
M:2048×1024
5376×2688
最大動画解像度 未公開 2K
1920×1080/30fps/16Mbps
4K
3840×1920/29.97fps/56Mbps
記録可能枚数、時間 静止画 約1200枚 L:約1600枚
M:9000枚
約4800枚
動画
(1回の記録時間)
最大5分 最大25分 最大5分 25分
動画
(合計記録時間)
約60分 L:約65分
M:約175分
L:約63分
M:約171分
4K,H.264:約40分
2K,H.264:約130分
電池寿命 約200枚 約260枚 静止画:約300枚
動画:約80分
外部インターフェース microUSB Micro USB
Micro HDMI
microUSB microUSB
MIC端子
質量 約95g 約125g 約102g 約121g
有効画素数 推定640万画素(×2) 約1200万画素(×2)
レンズ構成 未公開 6群7枚
レンズ_F値 未公開 F2.0
撮像素子_サイズ 未公開 1/2.3 CMOS(×2)
マイク モノラル 4ch
ライブストリーミング × ×
リモート再生 ×
Bluetooth対応 ×
使用温度範囲 0℃~40℃
使用湿度範囲 90%以下
保存温度範囲 -20℃~60℃
同梱物 ソフトケース、USBケーブル

その他の関連情報

RICHO THETAに関するそのほかの情報についても少しだけ記載します。

WordPressでの利用について

THETAで撮影した静止画をブログで利用するための方法がいくつかあります。

  1. 公式が提供する「theta360.com」にアップロードして埋め込み用のHTMLを生成する
  2. 簡単に利用できますがログインが必要であり、画像を外部に置く必要がありますので気になる人もいるでしょう。

  3. WordPressのプラグインを利用する
  4. 以下のようなプラグインが用意されています。

    ・WP Photo Sphere

    WP Photo Sphere


    ・Cardboard

    Cardboard


    ・WP-VR-view

    WP-VR-view – Add Photo Sphere, 360 video to WordPress

    個人的には「WP-VR-view」が視点を変えた際の動作が一番軽い気がします。
    また、「WP Photo Sphere」はタイトルを設定出来たり、パノラマが自動再生できますのでオススメです。

オプションで揃えたほうが良いモノ

THETAを撮影したことがある人はわかると思いますが、手で持って撮影すると全方位を撮影しますので指がメチャメチャアップで写り込みます。

出来るだけ綺麗な映像を撮影するためには、以下のようなフレキシブルタイプの三脚を利用するのが良いでしょう。

マグネット式で金属の柱に取り付けて撮影したり、巻き付けて撮影することができます。

また、手にもって撮影する場合は以下のようなミニ三脚を取り付けてミニ三脚をもって撮影すると映り込みが少なくなります。

撮影はスマートフォン側で行えますので、離れた場所から撮影することができます。
是非ともご活用ください。

Richo THETAの違いまとめ

360度カメラ「Recho THETA」は、景観が良い場所や季節の映像、イベントなどでの活用に威力を発揮できるアイテムです。

THETAを発売日順に時系列に見ていくと、VRの発展と共に360度カメラもどんどん性能がアップしており、見た目は同じでも機種によって違いがあることがわかります。

最新機種では4K動画にも対応し、テレビともスマートに連動できるようになってきました。

今後も360度カメラはVRの発展と共にますます進化していくと予想されます。

このTHETA、地元の話題や観光地などを紹介するブログにピッタリだと感じませんか?

数多くのサイトがありますが、まだまだ地域の紹介などで360度の映像を使ったような記事はそこまで見かけません。
この機会にちょっと差をつけてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。

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ABOUTこの記事をかいた人

千葉県市川市在住。システムエンジニア兼ブロガー兼二児のパパ。 小学生と幼稚園の二人の娘がいます。ついつい、家電製品や新しいグッズが出ると飛びついてしまって家電芸人ならぬ、家電SEと化しています。