ノーリツ社のガス給湯器、GT-2028SAWXを使い始めて約10年が経過しますが、イグナイタ不良で111エラー(点火不良エラー)が3年に1回ぐらいの頻度で発生します。
その度にノーリツのサービスマンを呼んで1万円をこえる技術料・部品代を支払って修理をお願いしているのですが、毎回、対応は「イグナイタ不良」でイグナイタを交換するという対応です。
「次はそろそろ10年経ちますので本体ごと交換ですね」と言われたのですが、イグナイタ不良である間は、111エラーを自分で対応できないものか、色々と調べた結果、問題なく対応できましたので備忘録で記事に残しておこうと思います。
この記事を参考にされたことで仮に損害が生じた場合でも、あくまでも自己責任であることをご理解ください。
また少しでも不安がある場合は、正規のサービスマンに修理を依頼されることをおすすめします。
目次
111エラーに対応する部品の調達
111エラーについては、イグナイタの他に点火プラグに問題が出ている場合もありますので、一緒に交換するのがベストです。
交換の際は、同じ場所にありますのでイグナイタと一緒に点火プラグも交換しましょう。
GT-2028SAWXは、ノーリツ社製のガス給湯器ですが、なぜかパロマガス器具の点火プラグとイグナイタを利用します。
この点火プラグとイグナイタは調べた限り、ノーリツのGT-2028SAWX以外にもGT-2050AWX-T、GRQ-2050SAXといった機種で利用できます。
メーカー | 型番 | 適用機種(ほかにも数多くあります) | |
---|---|---|---|
点火プラグ | パロマ | SBP7540 | FH-203SSAWDL GT-2028SAWX GT-2050AWX-T GRQ-2050SAX YM2056 |
イグナイタ | パロマ | EMUJ004 (NTK PCS-107) |
イグナイタは「NTK PCS-107」という型番を使用しているものも、今では「EMUJ004」を使用します。
上記表に書いた以外にも数多くのガス給湯器で利用されているようです。
購入は幸いなことにAmazonや楽天市場、Yahooショッピングで手に入ります。
実際に取り寄せた点火プラグとイグナイタです。
点火プラグが1,100円、イグナイタが900円でした。
しかし取り寄せには数日かかる場合があります。
既に111エラーを体験された方はわかると思いますが、111エラーが出る前に初期症状らしき燃焼不良の現象があります。
- お湯を出しているのに時々水ででてくる
- お風呂のお湯が溜まる時間が遅くなった
- 給湯器から燃焼の際、笛のような甲高い「ピー」という音が出る
これらは、111エラー(燃焼不良)がおこる前兆です。
イグナイタと点火プラグの両方合わせても2,000円ぐらいなので、気になる症状が出始めたら早めに注文しておくと、もしもの時に便利ですよ。
GT-2028SAWXのイグナイタ・点火プラグ交換
111エラーがでる前兆や、111エラーが実際に発生したら、イグナイタと点火プラグを交換します。
この記事の例は、ノーリツ社製のGT-2028SAWXで説明します。
既に10年が経過しており、2回ほど既にイグナイタを交換しています。
GT-2028SAWXのコンセントとガス・水の元栓を占める
まずは、給湯器GT-2028SAWXのコンセントを忘れずに確実に抜きましょう。
続けて、GT-2028SAWXに伸びている配管のガスと水の元栓をひねって閉めましょう。
しかしながら、この写真・・センス悪すぎ。見えにくくてすみません。
写真は開いている状態です。弁を時計回りにひねると簡単に閉めることができます。
GT-2028SAWXのカバーを開ける
GT-2028SAWXはカバーが上下4か所でねじ止めされています。
プラスドライバーを使って、4か所のねじを外しましょう。
ねじが外れれば、簡単にカバーを外すことができます。
問題の111エラーの原因となったイグナイタと点火プラグが確認できます。
イグナイタと点火プラグを取り外す
白い部品が点火プラグ、黒いゴムが付いた部品がイグナイタです。
まずは、イグナイタの下に接続されている電気ケーブルを爪を外して下方向に引っ張り取り外します。
以下の写真はイグナイタからケーブルを取り外した状態です。
イグナイタははめ込んであるだけですので、右方向にスライドしながら引っ張ると簡単に取り外すことができます。
続けて点火プラグに取り付けてある電気ケーブルを斜め下方向に引っ張って外します。
これで、点火プラグを外す準備ができました。
点火プラグのカバーが2か所でねじ止めされていますので、プラスドライバーでねじを外して点火プラグを取り外します。
写真は、点火プラグを取り外した状態です。
古い点火プラグを見ると、プラグ部分の金属部分が劣化していることが分かります。
やすり掛けすれば、111エラーが改善される可能性もありますので、部品の手配に時間がかかるという場合は、試してみるのも一つです。
新しいイグナイタと点火プラグを取り付ける
これまでとは逆の手順で、新しい点火プラグを取り付けてカバーをかぶせてねじ止めします。
先ほど取り外した電気ケーブルも取り付ければ点火プラグの取り付けは完了です。
続けて新しいイグナイタを右からスライドさせるようにはめ込み、同様に電気ケーブルを取り付けます。
以上でイグナイタの交換も完了です。
すごく簡単ですね。
あとはカバーをしっかり閉めて、ガスと水の元栓を開けてコンセントを差し込めば作業完了です。
お疲れさまでした。
GT-2028SAWXの111エラー(点火不良)修理のまとめ
ノーリツ社製のガス給湯器で、111エラーを一度経験された方は、注意深くサービスマンから出された修理内容を確認してみましょう。
イグナイタ交換と書かれていた場合、この記事のように部品さえあれば簡単に修理できてしまう可能性があります。
今回修理にかかった費用は、点火プラグ(SBP7540)とイグナイタ(EMUJ004)の送料あわせて約2,700円でした。
サービスマンを呼んだ場合、余裕で1万円を超えますし10年経過した給湯器の場合、確実に修理せずに本体を丸ごと交換するように言ってきます。
部品さえ交換できれば、まだまだ使える製品なだけに、一つチャレンジしてみるのも良いと思います。
冒頭にも書きましたが、もし挑戦される方は、あくまで自己責任でお願いします。
チャレンジしてもエラーが解消されない場合は、いよいよ交換を考えることになります。
しかしながら、サービスマンが営業してくる本体価格は非常に割高です。
次にどうしようもない時は、交換を考えますがこれまでの経験を踏まえて機器本体と取り付け工事に対して10年保証がついている所にお願いするつもりです。
なお、このノーリツ社 GT-2028SAWXはリモコンの電源が入らないという現象で自力で修理したことがあります。
よろしければこちらも参考にお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!!