今年もノーベル賞の季節がやってきました!!
ノーベル化学賞で旭化成名誉フェローの「吉野彰さん」の受賞が決定しました。
おめでとうございます!!
今回は、下世話な話になりますがノーベル賞を受賞した場合の賞金について金額や課税の有無などをまとめてみました。
目次
そもそもノーベル賞って?
ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として有名な「アルフレッド・ノーベル」が莫大な財産に対する遺言として
「安全な有価証券などを背景に継続される基金を設立しその運営益をもとに前年に人類のために最大限貢献した人々に分配されるものとする」
と残したことから設立された賞です。
画像引用元:ノーベル財団
資金の運営はスウェーデンにあるノーベル財団が行っています。
ノーベル賞の資金ってなくなったりしないの?
アルフレッド・ノーベルが残した資産は3100万クローナでした。
現在の価値に換算すると16億クローナ(約200億円)です。
ノーベル賞の原資となる賞金は、この資産をもとに投資などによる運営益に基づいて授与されており毎年変動しています。
この運営方針により原資となる基金自体は一定の額を確保され、現在のノーベル財団の資産額は約380億円であることから当初よりも約2倍ちかくまで膨らんでいます。
賞金は毎年変動するので、運営益が悪い場合はかなり低いこともあるようです。
でも資金がなくなったりすることはないようなので安心しました。
ノーベル賞を受賞した場合、何が貰えるの?
ノーベル賞は授与式で直接手渡されます。
授与される内容は100年変わらず以下の内容です。
- ノーベル賞のメダル
- 賞状
- 賞金
画像引用元:ノーベル財団
もちろんこの形あるもの以外にも「名誉」というのが一番大きいかもしれません。
授与式の会場は賞によって異なっており、ノーベル生理学・医学賞、ノーベル物理学賞、ノーベル化学賞、ノーベル文学賞、ノーベル経済学賞の5賞についてはスウェーデンの首都ストックホルムにあるコンサートホールで行われます。
またノーベル平和賞についてはノルウェーの首都オスロの市庁舎で行うようです。
授賞式への出席の際の旅費(1泊約20万円のホテル代)も含めてノーベル財団がすべて支払います。
また配偶者の分まで負担してもらえるので超VIP待遇です。
主賓ですので当然ですね!!
2019年の授賞式は、12月10日に行われます。
2019年のノーベル賞の賞金はいくらもらえる?
今年の賞金は900万クローナ(日本円で約1億円)です。
もし合同受賞者がいる場合は単純に人数で折半することになります。
今回は、3名での受賞ですので、3分割となるでしょうか。
ノーベル賞何に使う?
過去には、光量子仮説でノーベル賞を受賞した「アルベルト・アインシュタイン」がノーベル賞の賞金を離婚の慰謝料として全額わたしたという逸話がありました。
ノーベル賞の使い道はみんな色々ですね。
今回、ノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑さんは、京都大学の既存基金や創設する基金を通じて寄付を行い後進育成に充てられるそうです。
とても普通にはできないことですよね!!
ノーベル賞の賞金に税金はかかるの?
現在の日本では非課税対象となっています。
この話には経緯があります。
1949年に湯川秀樹さんが日本で初めてノーベル賞を受賞した際は税金がかかってしまいました。
この際、「賞金に課税するのはいかがなものか」という議論が生じ、「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品は非課税」として定められたのです。
しかしながら依然として問題があります。
「ノーベル経済学賞」はノーベル基金からではなくスウェーデン中央銀行の基金から支払われる賞であるため、経済学賞だけは税金がかかってしまいます。
今後、日本人が「ノーベル経済学賞」を受賞することがあったらまた新たな動きがあるかもしれません。
わたしは仮想通貨ビットコインを発明した「サトシ・ナカモト」さんが表舞台に出てくれば日本人初の受賞者になり得ると考えています。
ノーベル賞の発表スケジュール
ノーベル賞の発表は以下の予定で行われます。(※時刻は日本時間)
- 10月7日(月)18:30~ 生理学医学賞
- 10月8日(火)18:45~ 物理学賞
- 10月9日(水)18:45~ 化学賞
- 10月10日(木)20:00~ 文学賞(2018年と2019年の2年分発表)
- 10月11日(金)18:00~ 平和賞
- 10月14日(月)18:45~ 経済学賞
まとめ
ノーベル賞の賞金や税金について今回調べてた内容を以下にまとめます。
- 2018年の賞金は900万クローナ(日本円で約1億円)
- 賞金に税金はかからない
- 賞金は運営益で賄われており毎年変動する
こういう歴史ある賞を調べるのって結構おもしろいですね。
うん?お金の話だからなのかな(汗)・・・
今後の、日本人ノーベル賞受賞ラッシュに期待したいと思います!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!!